iDeco

【FP解説】企業型DCとは⁈iDeCoとの違い、併用はできる?

 

こんにちは、FPブロガーのムツヲです。

 

会社員の方は企業型DC(企業型確定拠出年金)に加入されている方もいらっしゃると思います。

「会社の制度だから何となくやっているけど、よく知らないな」

「ideco(個人型確定拠出年金)とはどこが違うの?」

こういった疑問に感じている方に向け、この記事では企業型DCの概要とidecoとの関係について解説します。

✓本記事の内容

・企業型DCとは?その特徴6つ
・企業型DCの商品の選び方
・iDeCoとの違いと併用について

企業型DC(企業型確定拠出年金)とは


新入社員の方は会社で「企業型DC(企業型確定拠出年金)」の説明を受けると思います。

すでに企業型DCに加入している方でも、まだよくわからないという方もいらっしゃると思います。

そのような方に向け企業型DCについて解説します。

この企業型DCは、企業により制度がない場合もあるため、会社員が全て加入できるわけではありません。

企業型DCは、「企業型確定拠出年金」の略称で、

私的年金形成のため、企業が掛金を拠出し従業員が運用する制度です。

特徴としては以下のつです。

企業型DCの特徴6つ

その①企業が毎月掛金を拠出する

企業型DCでは会社が毎月掛金をDC専用口座に拠出してくれます。

会社が用意してくれた資金のため、資産運用したことないという方でも始めやすいのではないでしょうか。

その②従業員が自ら商品を選び運用する

従業員は掛金をもとに、自ら金融商品の選択や資産配分の決定を行います。

リスクをとりたくない人はリスクの低い預金や保険を選ぶ、リスクをとっても資産を増やしたい人は投資信託で株式を運用するなど、人それぞれです。

その③運用成績により将来受け取る金額が変動する

企業型DCは従業員が運用するため、運用成績は自己責任になります。

運用成績が良ければ将来受け取る金額も大きくなりますが、逆に運用成績が悪いと拠出した額より少なくなってしまう可能性もあります。

その④会社の掛金に上乗せして掛金を拠出できる

企業によっては「マッチング拠出」という制度があり、会社が出してくれる掛金に上乗せして掛金を拠出することができます。

マッチング拠出する場合は、給与から天引きで掛金が拠出されます。

その⑤税制優遇措置がある

企業型DCには3つの税制優遇措置があります。

1.「運用益が非課税」
2.「受け取りの際、退職所得控除・公的年金等控除の対象になる」
3.「マッチング拠出の掛金は所得控除になる」

このような3つの税制優遇措置があり、通常よりもお得に運用することができます。

その⑥原則60歳まで引き出すことができない

企業型DCは老後資金の準備になるように、原則60歳以前には引き出すことができません

また60歳から受け取りを開始したい場合は、企業型DCの加入期間が10年以上必要になります。

以上、企業型DCについて解説しました。

企業型DCについて理解いただいたところで、次はどのように商品を選べばいいのかについて解説します。

企業型DCの商品の選び方


運用商品は、企業型DCの特徴を理解し、自分の年齢・家庭環境・価値観など様々な要因を加味して決めることが重要です。

まず、運用商品には大きく3つあります。

・定期預金
・生命保険
・投資信託

このうち定期預金と生命保険は「元本確保型」の商品で60歳以降まで拠出した掛金の元本は保証されます。

そのかわり利率は低く、リターンは期待できません。

投資信託は元本保証がないため、将来元本がマイナスになるリスクがありますが、リターンを期待することができます。

つまり、、、

絶対に元本保証がいい方やリスクをとるべきでない高齢の方
=定期預金や生命保険

リターンが欲しい方や年齢が若くリスクをとれる方
=投資信託

で運用するのがおすすめです。

前者の方はなるべく利率が高い商品に加入するのがおすすめです。

定期預金よりも生命保険のほうが利率が高い傾向にあります。

後者の方は投資信託の選び方の記事を別で書いているのでこちらをご覧ください。

idecoとの違いと併用について


企業型DCと引き合いに出されるのが「iDeCo(イデコ)」です。

企業型DC=企業型確定拠出年金
iDeCo=個人型確定拠出年金

という制度の略称です。

企業型DCとiDeCoの違い

ここでは企業型DCとiDeCoの違いを表にまとめました。

企業型DC(企業型確定拠出年金)iDeCo(個人型確定拠出年金)
加入会社が用意任意加入
掛金企業が負担+自身で拠出自身で拠出
納付方法会社から納付+自身の給料から天引き自身の口座から
金融機関の選択企業が選択自分が選択
運用商品会社が選んだ金融機関が用意した商品から自身が選んだ金融機関が用意した商品から
手数料会社が負担する場合が多い自身で負担

このようにどちらも老後資金を形成する制度ですが、

企業型DC=企業が用意した退職金制度
iDeCo=自分で自分の老後に備える制度

ということがわかります。

企業型DCとiDeCoの併用について

企業型DCとiDeCoについて理解したところで、

「この2つは併用することができるのか」と疑問に思われる方もいらっしゃると思います。

結論から申し上げますと、、

併用は可能です。

ただし、企業型DCでマッチング拠出を実施しておらず、勤めている企業がiDeCoとの併用を認めている場合に限ります。

企業型DCとiDeCoの併用を考えている方は、まず勤めている企業に確認してみましよう。

また2022年10月からは制度改正があり、企業型DCに加入している多くの方がiDeCoとの併用ができるようになります。

2022年の制度改正についてはこちらの記事で解説しています。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事を読んで 1人でも増えるとうれしいです。

iDeCo(イデコ)に興味がある方は証券会社のサイトから

思い立ったが吉日です。
是非、企業型確定拠出年金(企業型DC)で老後の準備してみませんか??

ABOUT ME
ムツヲ
■20代前半会社員 ■AFP(日本FP協会認定会員)  2級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務) ■2021年3月から~「賢く生きる」お金の知識~をテーマに資産形成にまつわる内容をブログやSNSで発信 ■主に資産運用・節約・節税・保険などの記事を更新
NISAを始めるなら業界最大手の「SBI証券」

SBI証券の一般NISA/つみたてNISAなら100円からスタート可能。
まとまった資金がなくても大丈夫!少ない資金からでも自分のペースに合わせて
資産運用をはじめられます!

PVアクセスランキング にほんブログ村