つみたてNISA

【FP解説】積立NISAの非課税枠は使いきるべき?途中からでもできる?

 

こんにちは、FPブロガーのムツヲです。

 

積立NISAは年40万円×20年間=800万円の運用益が非課税になる非常にお得な制度です。

ただ、「資金的に年40万円は使いきれない」という方や「年の途中から始めたから非課税枠40万円を使いきれない」という方もいらっしゃると思います。

また、「使わなかった非課税枠はどうなるんだろう?」という方もいらっしゃると思います。

この記事ではそういった方の疑問について解説します。

✓本記事の内容

・積立NISAの非課税枠は使い切るべきか
・余った非課税枠はどうなるか

積立NISAの非課税枠は使い切るべきか


積立NISAの1年間の非課税枠は40万円です。

40万円を12ヶ月で割ると、毎月の積立額は33,333円になります。

また、この33,333円が毎月の積立額の上限となっています。

非課税枠の対象期間はその年の1月から12月のため、1月から12月まで毎月33,333円積み立てることができる方は非課税枠を使い切ることができます。

しかし、全ての方が毎月33,333円を1月から投資できているわけではありません。

積立NISAの非課税枠を使い切れないのは主に2パターンあります。

それは、

①毎月の積立額が少ない方
②その年の途中から積立を始めた方

です。

次の項目でそれぞれに当てはまる方が非課税枠を使い切るべきかについて解説します。

①毎月の積立額が少ない方

毎月の積立額少ない方は、無理に非課税枠を使い切る必要はありません

投資に回す資金があまりない方や少額から始めたい方は毎月33,333円を積み立てるのは難しいと思います。

理想的なのは、他の費用を抑えて投資資金を確保することですが、それが難しい場合もあります。

また、投資を始めたばかりの方はいきなり33,333円を積み立てるのはかなりハードルが高いです。

実際、私も最初はおそるおそる1万円から始めて、慣れてきてから徐々に投資額を増やしていきました。

そのため、このような毎月の積立額が少ない方は無理に非課税枠を使い切る必要はないと考えます。

できる範囲で積み立てを続け、増額できる余裕ができたときに非課税枠を使い切るまで積立をすれば大丈夫です。

重要なのは、積立NISAで投資を始めることによって資産運用を体感することです。

②その年の途中から積立を始めた方

途中から積立を始めた方は、資金に余裕があるなら非課税枠を使い切るのがおすすめです。

まず、その年の2月以降に積立を始めた方は、毎月33,333円を積み立てても40万円を使い切ることができません。

例えば、7月から積立NISAで積立を始めた方は、

7月から12月までの7カ月間で33,333円×6=199,998円は運用できますが、

200,002円非課税枠を使い切れません。

しかし、毎月の積立額には33,333円という上限があるためこれ以上増やすことができません。

そこで活用すべきなのが、「ボーナス設定」です。

ボーナス設定は、指定月を設定することで、その指定した月の積立額を増やすことができるサービスです。

これは年に2回まで指定することができ、その名の通り自身のボーナスの時期に合わせることもできます。

先ほどの例では、200,002円の非課税枠が余ってしまいますが、

このボーナス設定を利用することで自分の指定した日に購入することができ、非課税枠を使い切ることができます。

実際、私も積立NISAを始めたのが8月だったため、その年の12月にボーナス設定で非課税枠ギリギリまで購入しました。

このように投資資金に余裕はあるけど、積立NISAを始めたのが2月以降だった方は、ボーナス設定で年間40万円になるように設定するのがおすすめです。

余った非課税枠はどうなるか


積立NISAの非課税枠は年間40万円、そして20年間投資することができます。

そこで気になるのが、使い切らなかった・使い切れなかった非課税枠はどうなるのかです。

結論から申し上げますと、、、

その年に残った非課税枠は消滅してしまいます。

繰越などはなく、積立NISAの20年間の非課税枠が最大800万円から減ってしまいます。

仮に2021年に20万円分非課税枠を使い切れなかった場合、非課税枠は最大780万円になってしまいます。

つまり、極力非課税枠は毎年使い切ることで最もお得に運用することができます

しかし、非課税枠を使い切れないからと言って、積立NISAでの運用を始めないのはおすすめできません。

現時点で積立NISAは2042年まで積立が可能なため、2023年に積立を開始すれば非課税枠800万円利用することができます。

ただ、2024年以降に始めると1年遅くなるごとに40万円ずつ最大非課税枠が減ってしまいます

また、積立NISAでは基本的にインデックス投資を行うため、複利効果を最大にするにはより長く保有する必要があります。

そのため、たとえ非課税枠を使い切れないとしても積立を始めることをおすすめします。

「インデックス投資」についてはこちらの記事で解説しています。

現在投資資金に余裕がないけれど、どうしても非課税枠を800万分使い切りたい方は2023年までに積立を始めてください。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。

積立NISAを活用することで資産形成を上手に行うことができます。

非課税枠は最大限利用するのが理想ですが、仮に使い切れなかったとしても運用を始めることに大きな意義があります。

是非この機会に積立NISAやボーナス設定を活用してみてください。

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ABOUT ME
ムツヲ
■20代前半会社員 ■AFP(日本FP協会認定会員)  2級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務) ■2021年3月から~「賢く生きる」お金の知識~をテーマに資産形成にまつわる内容をブログやSNSで発信 ■主に資産運用・節約・節税・保険などの記事を更新
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