こんにちは、FPブロガーのムツヲです。
積立NISAの銘柄選びで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
また、とりあえず証券会社のランキングで人気のある銘柄でとりあえず始めてみたけど、これでいいのかなと考えている方もいらっしゃると思います。
この記事では、そんな積立NISAのおすすめ銘柄をはじめ、積立NISAに関する疑問について解説します。
・積立NISAの銘柄の選び方とおすすめ銘柄
・積立NISAの特徴と投資をするメリット
・積立NISAについてよく聞かれる事項
積立NISAの銘柄の選び方
積立NISAの銘柄の選び方
積立NISAは、金融庁の基準を満たす投資信託の中から運用するため、投資信託の選び方となります。
ポイントは以下の4つです。
その①幅広く分散されている
その②手数料が低い
その③純資産額が大きい
その④長期的に右肩上がりのファンドを選ぶ
投資信託の選び方のポイントとその理由はこちらの記事で詳しく解説しています。
初心者におすすめの銘柄
その①eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
このファンドは日本を含む先進国(アメリカ、日本、イギリスなど)と新興国(中国など)の株式など全世界株式指数に連動するインデックスファンドです。
全世界の株式に分散して投資されており、信託報酬の低さ、純資産額の大きさ、長期チャートも右肩上がりで、優秀なファンドです。
項目 | 特徴 |
分散 | ◎◎ |
信託報酬 | 0.1144% |
純資産額 | 1282億円 |
チャート | eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) |
その②SBI・バンガード・S&P500
このファンドは「S&P500」というアメリカの代表的な500社(アップル、アマゾン、グーグルなど)の指数に連動するインデックスファンドです。
アメリカのみに投資するため国際分散という観点では少し弱いですが、世界経済をけん引するアメリカの代表的な500社に分散されています。
信託報酬の低さや純資産額の大きさはトップクラスであり、長期チャートも右肩上がりになっています。
項目 | 特徴 |
分散 | 〇 |
信託報酬 | 0.0938% |
純資産額 | 1612億円 |
チャート | SBI・バンガード・S&P500 |
その③eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
このファンドは『SBI・バンガード・S&P500』と同じく「S&P500」というアメリカの代表的な500社(アップル、アマゾン、グーグルなど)の指数に連動するインデックスファンドです。
アメリカのみに投資するため国際分散という観点では少し弱いですが、
世界経済をけん引するアメリカの代表的な500社に分散されています。
信託報酬の低さや純資産額の大きさはトップクラスであり、長期チャートも右肩上がりになっています。
項目 | 特徴 |
分散 | 〇 |
信託報酬 | 0.0968% |
純資産額 | 3242億円 |
チャート | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
その④楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
このファンドは米国の約3600社に投資する「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」というETFに投資をするインデックスファンドです。
上記で紹介した「S&P500」に含まれる企業はもちろん、米国の約3600社に投資するため、S&P500のインデックスファンドよりも分散が効いています。
純資産額の大きさは十分ですが、信託報酬が他の3つに比べると少し高いです。長期チャートは上記3つと同じく右肩上がりになっており、非常に優れたファンドです。
項目 | 特徴 |
分散 | ◎ |
信託報酬 | 0.162% |
純資産額 | 2600億円 |
チャート | 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI) |
積立NISAの特徴と投資をするメリット
積立NISAの特徴
積立NISAの特徴は以下の通りです。
項目 | 積立NISA |
利用できる対象者 | 日本国内に住む20歳以上 |
投資可能期間 | 20年間(2042年12月末まで) |
非課税期間 | 投資をした年から最長20年間 |
非課税投資枠 | 毎年40万円 |
投資対象商品 | 金融庁が定めた基準を満たす投資信託 |
投資方法 | 定期的かつ継続的な積立投資 |
資産の引き出し | いつでも可能 |
他の投資との損益通算、繰越控除 | 不可 |
金融機関の変更 | 年単位の変更なら可 |
積立NISAにはこのような特徴があります。
全てを記憶する必要はありませんが、太字で表記した項目は覚えておきましょう。
積立NISAでは定期的かつ継続的な積立投資を行うため、「ドルコスト平均法」を使うことができます。
積立NISAで投資をするメリット
その①40万円×20年間非課税で運用できる
通常、投資で得た利益には20%の税金がかかります。
例えば、100万円の利益が出たとしても、100万円の20%の20万円の税金が取られて、手元に残るのは80万円です。
しかし、積立NISA口座で得た利益には課税がされません。
つまり、100万円の利益が出たら、そのまま100万円が手元に残ります。
また、年間40万円を上限に20年積み立てることができるため、40万×20=800万円分の運用益が非課税になります。
その②金融庁が厳選した投資信託から選ぶ
積立NISAでは、金融庁の基準を満たした約200本の投資信託から自身で運用するファンドを選びます。
そのため、販売手数料がかかるファンドや信託報酬が高いファンドなどが排除されており、比較的優良な投資信託で運用ができます。
つまり、初心者の方でも安心して運用することができます。
その③少額から手間をかけずにできる
積立NISAの対象である投資信託は、100円から1円単位で購入できるため、少額から始めることができます。
また、「毎月3万円」といった「定期的」に「定額」で積み立てる投資方法で、一度設定すれば後は自動で購入されるため、手間をかけずに投資することができます。
その④ドルコスト平均法で平均買い付け単価を抑えられる
③で解説した、「定期的」に「定額」で積み立てる投資方法では、ドルコスト平均法を使うことができます。
ドルコスト平均法についてはこちらの記事で解説しているので、是非ご覧ください。
積立NISAについてよく聞かれる事項
ここでは積立NISAに関してよく聞かれる内容をまとめました。
他にも疑問に感じた点がありましたら、コメント欄にお願いします。
「積立NISAで複数ファンド持てる?」
→持てます。
「ファンドの数」や「購入金額」も上限の範囲内で自由に決めることができます。
例えば、
月の上限の33,333円の中で、「Aの投資信託を10,000円、Bの投資信託を5,000円、Cの投資信託を15,000円購入する」ような感じです。
1つのファンドに投資するか、複数に分けて投資するかは、ご自身の投資方針に合わせて決めましょう。
「おすすめ証券会社は?」
→SBI証券と楽天証券です。
まず、この2つは「ネット証券」という店舗のない証券会社です。
ネット証券は、店舗や人件費がかからない分手数料が低くなっています。
「SBI証券」をおすすめする理由3つ
SBI証券はネット証券最大手の証券会社です。
口座数が600万を突破していて、総合証券を含めても口座数No.1です。
その点、初心者の方でも安心して利用することができます。
SBI証券は手数料の安さを徹底的に追求する証券会社のため、業界最安値で取引をすることができます。
また2021年4月20日のニュースで取り上げられましたが、ネット証券で初の25歳以下の株取引の手数料を無料にするなど、業界の先端を走っています。
SBI証券には、「SBI証券かんたん積立」というアプリがあります。
こちらで投資信託を購入・売却することができ、現在の運用状況も確認できます。
楽天証券をおすすめする理由3つ
楽天証券もSBI証券に次ぐネット証券で、2021年5月時点で口座数が600万を突破しています。
また楽天サービスを利用している方は非常に多く、馴染みのある名前の方もいらっしゃると思います。
そのため、こちらも初心者の方でも安心して利用できると思います。
楽天証券の大きな特徴は、楽天カードで投資信託を購入できるところです。
「月5万円」を上限に楽天カードで投資信託を購入でき、利用額の1%の楽天ポイントが貯まります。
例えば、月3万円分の投資信託を購入したら、300ポイントが貰えます。
つまり、購入時点で1%の利益が出ることになり、これは楽天証券最大のメリットでもあります。
楽天証券の口座開設をすると、日経テレコンを利用することができ、日経新聞を無料で読むことができます。
日経新聞を普通に購読すると月4400円かかるところが、無料になるため非常にお得です。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
idecoとの違いは?
→idecoは「老後資金対策」の制度で積立NISAは「資産形成を促す」制度です。
idecoについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
大きな違いはidecoは原則60歳まで引き出せないのに対し、積立NISAはいつでも引き出すことができます。
ただ、その分idecoには「掛金が所得控除される」という節税効果があります。
20年たったらどうなる?
→その時点で売却しなければ、積立NISA口座から特定口座に移ります。
積立NISA口座では運用から20年経つと、自動的に特定口座に移ります。
「特定口座」とは非課税制度のない、通常の口座です。特定口座で得た利益には20%の税金が発生します。
他にも、20年後に売却する方法もあります。
ただし、20年後に必ず売却する必要はなく、そのまま特定口座で保有することもできますし、20年経つ前に売却することもできます。
意外と知られていないのですが、積立NISAは「運用を始めてから20年間非課税の枠が20年分ある」制度です。
そのため、2021年に運用を始めた40万円は2041年に非課税期間が終了します。
また2022年に運用を始めた40万円は2042年に非課税期間が終了します。
このように20年間の非課税枠が20年分あるため、20年後に運用を始めた40万円は40年後に非課税期間が終了します。
金融庁が解りやすい図を出しているのでこちらをご覧ください。
https://www.keisan.nta.go.jp/r1yokuaru/cat2/cat24/cat247/cid418.html
20年後に暴落来たら?
→売却せずに持ち続けましょう。
積立NISAの非課税期間終了後も特定口座で投資信託を保有できるため、特定口座で株価が回復するのを待ちましょう。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事を読んで積立NISAでの運用を始める方が1人でも増えるとうれしいです。
積立NISAは政府が国民の資産運用を促すために作った制度です。
お金に余裕のある方はもちろん、余裕のない方も不要な費用を削ってでも始める価値はあります。
今始めるか始めないかで20年後の資産額が大きく変わっているかもしれません。
↓おすすめ証券会社で紹介した2社はこちらから
思い立ったが吉日です。
是非この機会に積立NISAしてみませんか??