保険

【FP解説】積立(貯蓄型)の生命保険は不要な理由をまとめました!

・営業マンに勧められたけど積立(貯蓄型)の生命保険は必要なの?
・掛け捨てはもったいなくないかな
・生命保険以外で老後の資金を増やす方法はないのかな

この記事ではこういった疑問に答えます。

✓本記事の内容
・積立(貯蓄型)の生命保険は必要ない理由2つ
・生命保険は掛け捨てで入るべき理由
・老後資金の準備はつみたてNISAやideco(イデコ)で

 筆者は、「AFP・FP2級」を取得しているファイナンシャルプランナーです。『賢く生きる』をテーマに投資・節税・節約・保険などの記事を3日に1本のペースで発信しています。

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 この記事は、最近私の友人が積立(貯蓄型)の生命保険を検討していたため、そういった積立の生命保険に入るか悩んでいる方に「保険の営業マンが話さない事実」を伝えたいという思いで書いています。

こういった私が解説します。

積立(貯蓄型)の生命保険は必要ない理由2つ


結論から申し上げますと、、、

積立(貯蓄型)の生命保険は必要ありません。

理由は2つあります。

その①増えないのに経費が引かれる

積立(貯蓄型)保険はわずかなリターンから大きな経費が引かれて手元に戻ってきます。

まず支払った保険料が数十年後に増えて戻るのは、保険会社が保険料を運用するからです。

日本円で運用する場合は「円建て」、アメリカドルで運用する場合は「米ドル建て」と表記されます。

積立(貯蓄型)保険の運用は保険金の支払いに備える必要があり低リスクで行われるため、運用益は少ないです。

そのため10年以上の長期で積み立てることが多いですが、その長期運用で得られるリターンもごくわずかになります。

またそのわずかの運用益から保障と運用の手数料を取られるため、自分の手元に戻る金額はほとんど増えません。

某保険会社のプランでは、、、

22~65歳までの43年間で約670万円を積み立て、65歳までに約30%増加して約880万円で戻るという保険があります。

これを1年の利率で考えると約0.7%になります。

つまり一年で約0.7%しか増えないということです。

積立(貯蓄型)保険を検討されている方は、銀行預金(メガバンクは年率0.001%)に預けているよりは増えるという考えをお持ちの方も多くいらっしゃると思います。

銀行預金より増えるのは確かですが、それよりも自分で投資信託などで運用したほうが多くのリターンを得ることができます。

(投資信託の王道と言われる「アメリカのS&P500という指数に連動したインデックファンド」は年率5~7%と言われています。

つまり1年の間に0.7%と5~7%の差がつくということは数十年の間にどれくらいの差になるかは想像するに難くないと思います。)

この記事を読んでいただいている方の中には、

・投資は難しいくて自分にはできない
・保険会社に任せるほうが楽

という方もいらっしゃると思います。

しかし投資も長期で行う場合は、毎月一定額を積み立てて後は放置で大丈夫です。

さらに自分で投資を行う場合は保険会社のような仲介が入らないため、無駄な手数料を支払う必要がなく、より大きなリターンを得られます。

では投資は何から始めればいいの?という方はこちらの記事をご覧ください。

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その②掛金(保険料)が高い

積立(貯蓄型)保険は保障額に対する掛金(保険料)がとても割高に設定されています。

例えば某生命保険会社で22歳男性で死亡保障額400万円のプランの場合、、、
月々支払保険料は約14,000円になります。
仮に同じ年齢、保障額を掛け捨て保険で用意する場合、、、
月々の支払保険料は約900円になります。

これを見るだけでもいかに割高な保険料を払わなければならないかがお分かりいただけると思います。

また積立(貯蓄型)保険で支払うはずだった保険料から、浮いた分の掛金をインデックファンドなどで運用すれば、積立(貯蓄型)保険よりも効率的に資産を増やすことができます。

掛け捨てであっても生命保険に加入する前に自分が置かれている状況から、「本当に保険は必要なのか」、「公的保険では足りないのか」などを十分に考慮したうえで加入することをおすすめします。

例えば、独身の方は扶養する家族はおらず、仮に死亡した場合も残された家族はいないため死亡保険の必要性は低いです。

多くの方がとりあえず保険に入りますが、保障のつけすぎで保険料の無駄になっている場合が多くあります。

以上2点の理由から積立(貯蓄型)保険は必要ないと言えます。

生命保険は掛け捨てで入るべき理由


積立(貯蓄型)保険が魅力に感じるのは、数十年後に積み立てたお金が増えて帰ってくることだけでなく、「保障がついている」ところです。

保障と資産運用のどちらもできてお得に感じるかもしれませんが、実際は割高な保険料とわずかな資産の増加があるだけです。

上でも解説したように積立(貯蓄型)保険と掛け捨て保険では、同じ保障額でも月々の保険料には大きな差があります。

大事なのは「保障は保障」、「運用は運用」と両者を別々に考えることです。

両方を一緒にやろうとすると余分なコストを支払い結果的に損をしてしまいます。
(↑この損というのはお金が減ってしまうというよりは、ほかの手段を選べなかった機会損失という意味での損です。)

保険は本来「万が一の時のリスクに備えるもの」であって、資産を増やすものではありません。

例えば、
家族がいて公的保険の保障額だけでは万が一の時に資金が不足する場合、民間の保険が必要になります。

この場合でも掛け捨て保険に加入しましょう。

掛け捨て保険のメリットは、

①保険料が安い
②保障額を変えられる
③少ない保険料で大きな保障を得られる

ことです。

例えば、30歳で結婚、33歳と36歳で出産、60歳になるころに子供が社会人として独り立ちするとしたら、、、

30歳の時点では妻ひとりに必要な額の保障に入り、子供が産まれたら妻と2人の子供が必要な額の保障に保険を見直すこともできます。

そして60歳以降子供が経済的に自立した後は保険を解約するか、妻のためにそれまでよりも保障額の少ない保険に入るか選ぶといった判断ができます。

この記事を読んでいただいている方の中には、掛け捨て保険はもったいないと思われる方も多くいらっしゃると思います。

では、自動車保険・火災保険などには満期保険金はあるでしょうか。

生命保険も上記の保険と同じように保障期間にごくわずかな確率で起こってしまうことに備えるものです。

そういった低確率で発生する大きなリスクには掛け捨ての少ない保険料で備え、浮いた資金で確率の高い運用方法で堅実に増やしていくことが、効率的で無駄の少ない人生設計になります。

老後資金の準備はつみたてNISAやidecoで


積立(貯蓄型)保険を検討されている方には、老後資金を今から準備したいという方もいらっしゃると思います。

長寿化などの理由により金融庁が老後に2000万円不足すると発言したことにもあるように、現代は老後資金の準備が必要な時代であると言えます。

そのような方には、「万が一の保障もついて数十年後に支払った額よりも増えて帰ってくる」積立(貯蓄型)保険は魅力に感じると思います。

しかし始めに解説したように積立(貯蓄型)保険で老後資金を準備するのは効率が非常に悪いです。

それは無駄な手数料を保険の営業マンや保険会社に支払うからです。

無駄な手数料を支払わないためには、自分で資産運用を行う必要があります。

投資と聞くと「難しそう」、「私にはできない」、「損しそう」と思われる方が多くいらっしゃいます。

しかし現在、、、

そういった投資初心者のために政府が「つみたてNISA」や「ideco(イデコ)」といった簡単に始められる資産運用の制度を作ってくれています。

これらの制度には運用で得た利益が非課税になる、節税になるなどのメリットがあり、お得に資金を増やすことができます。

↓つみたてNISAとidecoについては詳しくはこちらの記事で解説しています。

✎合わせて読みたい

こういった政府が用意してくれた制度を利用して、無駄な手数料を支払うことなく老後資金を準備しましょう!

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事を読んで、生命保険は本当に必要かなと一歩立ち止まって考える方が1人でも増えるとうれしいです。

ABOUT ME
ムツヲ
■20代前半会社員 ■AFP(日本FP協会認定会員)  2級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務) ■2021年3月から~「賢く生きる」お金の知識~をテーマに資産形成にまつわる内容をブログやSNSで発信 ■主に資産運用・節約・節税・保険などの記事を更新
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