こんにちは、FPブロガーのムツヲです。
20代で投資を始めたけど、貯金と投資の割合はどのくらいにすればいいのか疑問に感じている方も多くいらっしゃると思います。
投資にお金を回しすぎるのも怖いけれど、貯金が多すぎるとほとんど増えないのも事実です。
では、どのくらいの比率でお金を貯金や投資に回せばいいのでしょうか。
この記事では20代で投資を始めた方の貯金と投資の割合、すなわち「現金比率」について解説します。
・20代の「貯金」と「投資」の割合とは
・20代から投資を始める3つのメリット
・20代におすすめの資産運用法とは
20代の「貯金」と「投資」の割合とは
投資と貯金の割合は誰もが一度は悩んだことがあると思います。
投資で資産拡大したいけど、何かあったときのために現金も持っておきたい。
現金はどれくらい持っていると安心なんだろう。
これは非常に難しい問題です。
まず20代の貯金と投資の割合を考える前に、20代の貯金額を見てみましょう。
20代の平均貯金額
金融中央広報委員会によると、
20代の金融資産保有額(預貯金、株式など)の平均値は、、、
・単身世帯 106万円
・2人以上世帯 165万円
となっています。
ちなみに20代の中央値は、、、
・単身世帯 5万円
・2人以上世帯 71万円
となっています。
表にまとめる以下のようになります。
平均値 | 中央値 | |
単身世帯 | 106万円 | 5万円 |
2人以上世帯 | 165万円 | 71万円 |
このように20代の方は金融資産が少ない方が多く、特に単身世帯はとてもすくないことがわかります。
投資をするには元となる預貯金が必要になるため、20代で投資をする余裕がある方は少ないと言うこともできます。
そんな中、投資と貯蓄の割合に興味を持たれている方は非常に限られており、大きな資産拡大のチャンスを掴んでいるといえます。
初心者におすすめな貯金と投資の割合
投資と貯蓄の割合には明確な正解はありません。
その中でまず、初心者におすすめなのは「現金と株式を半分ずつ(1:1)持つ」ことです。
現金と株式を1:1で持つのがおすすめな理由は2点あります。
1.暴落時に損失を半分に抑えられる
リーマンショック時、アメリカの代表的な株価指数の「S&P500」も50%近く暴落しました。そういった時に資産の多くを株式に投資していると資産の大半が50%になってしまいます。
株式を資産の半分までにしておけば、暴落が来ても資産全体のダメージを軽減できます。
2.暴落時に現金で買い増すことができる
暴落の時は株価が安くなっており、そこで買い増しをするとその後の株価回復により資産を増やすことができます。
例えば、、、1000万円の資産(現金500万円、株式500万円)を持っていたとします。
→暴落が来て株価が半額になると、資産の中で株式の価格が半額になります。
1000万円(現金500万円、株式500万円)→750万円(現金500万円、株式250万円)
→そこで現金と株式の割合を1:1に戻す為に現金125万円を株式に変え、1:1に調整します。
750万円(現金500万円、株式250万円)→750万円(現金375万円、株式375万円)
→その後株価が元の価格に回復すると株式の価格が上がり全体の資産も増加します。
750万円(現金375万円、株式375万円)→1125万円(現金375万円、株式750万円)
このように現金と株式を50:50にしておくと、暴落時にダメージを減らすことができ、さらに現金で買い増しをすることで資産拡大狙うことができます。
このほかにも一般的に言われている貯蓄と投資の割合を紹介します。
一般的に言われる現金と投資の割合の考え方
その①現金比率=年齢
「現金比率=年齢??」という方もいらっしゃるかもしれませんが、これは、
20歳なら→現金:投資=20:80
30歳なら→現金:投資=30:70
ということです。
20歳や30歳の若いころはまだまだ働くことができるため、現金の比率を低く投資の割合を高くするという考え方です。
そのため、年齢を重ねるほどに現金の比率が高くなり、リスクを減らしていくことになります。
その②生活防衛資金
これは生活防衛資金という観点から貯蓄と投資の割合を決める考え方です。
生活防衛資金とは、「病気などの理由で収入が突然途絶えた時、生活に困らない為に用意する資金」のことです。
この生活防衛資金は人により「6ヶ月分用意しとけばいい」という方や「2年間分用意しないと安心できない」という方もいらっしゃいます。
例えば、、、
生活費が月20万円の方が6ヶ月分の生活防衛資金を用意する場合、
20×6=120万円のお金が必要になります。
この生活防衛資金は人によって異なりますが、最低3ヶ月分は用意しておくのがおすすめです。
これまで3つの貯蓄と投資の割合の考え方を解説しましたが、実際に割合を決める際は自分の状況に合わせて考え、不安にならない割合で投資をしましょう。
20代から投資を始める3つのメリット
20代で投資に興味を持っている・投資をしている方は多くのメリットがあるといえます。
ここでは20代から投資を始めるメリットについて解説します。
その①時間を味方につけられる
投資において時間は非常に重要な要素です。
この時間を味方につけられるというのが20代から投資を始める最大のメリットです。
例えば、上のグラフで示したアメリカの代表的な500社の株価指数である「S&P500」は、過去10年で約4倍、過去20年では約10倍になっています。
(この期間にリーマンショックやコロナショックなどで暴落を経験しながらもこれほどの成長をしています。)
世界経済は一時の停滞や暴落はあるものの、長期的にみれば右肩上がりになっており、時間があるほど経済成長の恩恵を受けることができます。
つまり早い段階で投資を始めると、その後何十年といった期間で経済成長と株価上昇の恩恵を受けることができるといえます。
また投資には「複利効果」があり、時間があるほどこの複利効果が大きくなります。
「複利効果」とは投資で得た利益を再投資することで投資元本が増え、利益も増加することを指します。
この「複利効果」は繰り返すほど資産拡大に大きな影響を及ぼすため、20代の方は長期的な運用ができるため、この複利をより活かすことができます。
その②投資について学ぶ時間がある
20代の方はまだ家庭を持っている方、会社でも重要な役職についている方は比較的少ないと思います。
つまり自分に使える自由な時間が多いと言えます。
そういった自由な時間で投資を実践しつつ、動画や本などで学ぶことができます。
その③万が一失敗してもダメージが少ない
投資には「元本がマイナスになる」というリスクがあります。
40代で子供がいる方の場合、投資で失敗してしまうとダメージも大きく、その後マイナスを取り返すだけの時間が十分にないかもしれません。
対して、
20代で独身の方は万が一投資で大きなマイナスを作ったとしても、それを取り返すだけの多くの時間と生涯賃金があります。
したがって、20代の方は積極的にリスクをとり将来的に大きなリターンを目指しやすい年代と言えます。
20代におすすめの資産運用法とは
ここまで貯蓄と投資の割合、20代から投資を始めるメリットを解説しました。
では実際に投資するとしたら、おすすめの投資法はなに?という疑問にお答えします。
結論から申し上げますと、、、
20代におすすめの投資法は、「インデックス投資」です。
インデックス投資についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
簡潔に説明すると、「インデックス投資」とは、S&P500などの指数に連動したファンドに投資する方法です。
ではなぜ20代にインデックス投資がおすすめなのか、次で解説します。
20代にインデックス投資がおすすめな理由
その①投資期間を確保できるから
先ほどの20代から投資を始めるメリットでも触れましたが、20代は多くの投資期間を確保することができ、これは資産拡大において非常に強力になります。
インデックス投資は短期間で資産を増やす事には向いていませんが、長期的な資産拡大において最適解と言える投資法です。
この「豊富な時間」×「インデックス投資」という組み合わせができるのは、20代のような若い人の特権です。
その②手数料が低いから
インデックス投資は様々な投資法の中でも手数料を抑えた投資ができます。
その点インデックス投資は、手数料を低く抑えることができ長い期間投資をする20代に合った投資法と言えます。
その③少額から始められるから
インデックス投資を行う際には「投資信託」と「ETF」が主な投資対象になりますが、このうちの「投資信託」は100円から購入することができます。
20代はまだ投資資金が少ないため、投資信託でインデックス投資を行うことで少額から投資を始めることができます。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事を読んで貯金と投資の割合を決め、投資を始める方が1人でも増えるとうれしいです。
まだ投資を始めていない方は証券口座の開設が第一歩です。
以下にリンクを貼っておきます。
思い立ったが吉日です。
是非この機会に貯金と投資してみませんか??