こんにちは、FPブロガーのムツヲです。
「投資にはリスクがあるから危ない」、対して「リスクをとらなければリターンは得られない」
このような言葉はよく目にします。
投資を始めたいけど、いざ始めるとなるとどうしてもリスクを気にしてしまうという方も多いのではないでしょうか。
この記事ではそんな投資におけるリスクとリターン考え方について解説します。
・投資におけるリスクとは
・リスクとリターンを考えるうえで重要な3つのポイント
・リスクと上手く付き合うには
投資におけるリスクとは
一般的に「リスク」=「危険」というイメージがありますが、投資におけるリスクは何を指すのでしょうか。
ここでは、投資におけるリスクの考え方を解説します。
リスクとは
株式や債券、投資信託などの金融商品は現金や預貯金と違い「値動き」があります。
投資におけるリスクとは、この値動きによって発生する「リターンの振れ幅の大きさ」のことを指します。
基本的にリスクが高い商品は高い収益が期待できる反面、大きな損失が出る可能性もあります。
逆にリスクが低い商品は大きな損失が出にくい反面、高い収益は期待できません。
代表的な金融商品をリスク低い順番に左から並べると以下のようになります。
預貯金→債券→株式→仮想通貨
銀行預金は減ることも増えることもほとんどないためリスクが低く、仮想通貨は短期間で何倍にもなる可能性がありますが、大暴落することもあります。
このように投資にはリスクがあるといっても、何に投資するかによってリスクは様々です。
投資においては、リスク=危険ではなく、リスク=リターンの振れ幅の大きさということを覚えておきましょう。
投資信託で考えられるリスク
私はこれまで書いてきた記事の中でも初心者の方には「投資信託」をおすすめしています。
投資信託で考えられるリスクは以下の6つです。
投資信託に組み込まれている株式や債券には値動きがあります。
経済状況や社会情勢などによって価格が変動すると投資信託の基準価額の変動につながります。
ドル円などの為替は常に変動しています。
アメリカなどの外国の株式や債券に投資する場合、為替相場の変動により資産額が変動する場合があります。
債券などの財務状況の悪化により、利子や償還金の支払いが通常通り行われないという信用リスクがあります。
投資した資産の市場規模や取引量が小さい場合、売買が成立しないことや不利な価格で売却しなければならなくなる可能性(流動性リスク)があります。
為替と同様に金利も常に変動しています。
一般的に償還期間の短い債券ほど金利変動の影響を受けやすいため、リスクが高いと言えます。
日本を含め投資対象国の政治や経済情勢の不安定化によって影響を受けます(カントリーリスク)。
それらにより、投資が回収不能になったり、損失を被る可能性があります。
以上の6つが投資信託で考えられるリスクです。
リスクとリターンを考えるうえで重要な3つのポイント
リスク=リターンの振れ幅の大きさと解説しましたが、ここではリスクとリターンを考えるうえで重要なポイントについて解説します。
ポイントとなるのは以下の3つです。
その①リスクとリターンをセットで考える
リスクとリターンについて考えるうえで重要なのが、両者を必ずセットで考えることです。
リスクだけを見て何から何まで恐れるのも良くないですが、リターンだけを見てリスクを考えないのも危険です。
その②振れ幅の大きさを自分で考える
この投資をすると最大でどれくらいの利益が出るか、最大でどれくらいの損失が出るかを考えることが重要です。
例えば、アメリカのS&P500に投資した場合、過去のデータから年率が最大・最小でどれくらいになるのかを把握しておくことなどです。
その③確立を自分で考える
この投資は何%の確率で成功するか(期待通りのリターンになるか)について考え予測しておくのも重要です。
例えば、短期的に見れば年率+15%~−10%のリターンが、長期的に見れば年率+5~7%になるとしたら、長期的に投資すれば成功する確率は高くなると考えられます。
リスクと上手く付き合うには
リスクは上手く付き合うことである程度コントロールすることができます。
ここではそのポイントを3つ解説します。
その①長期投資
リスクと上手く付き合うには長期投資が基本です。
例えば、アメリカのS&P500は短期だとリターンの振れ幅が大きくなりますが、長期になるほどリターンが安定します。
その②分散投資
リスクを軽減する方法として分散投資が有効です。
例えば、アメリカの株式だけに投資するより、全世界の株式に投資した方が分散されており、アメリアに何かがあったときにダメージを軽減することができます。
ただ、この分散投資は期待リターンも下がってしまうため、分散とリターンのバランスを考えることが重要です。
その③積立投資
積立投資はリスクを軽減する方法の1つです。
金融商品の価格は日々変化しているため、1度に購入してしまうと直近の高値で取引してしまう可能性があります。
対して、定期的に一定額を購入することで高値で少なく安値で多く購入することができ、平均購入価格を下げることができます。(=ドルコスト平均法)
以上の3つの投資法を利用して、リスクとうまく付き合っていきましょう。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
投資におけるリスクは、ただ恐れるのではなく上手く付き合うことがポイントです。
そのためには、記事で解説したリスクとリターンの関係やリスクを軽減する方法を知っておくことが重要です。