こんにちは、FPブロガーのムツヲです。
積立NISAは最長20年間、非課税運用ができるお得な制度です。
「積立NISAはやった方がいい」という話を聞いたことがある方も多くいらっしゃると思います。
しかし、メリットだけをみて積立NISAを利用するのはおすすめできません。
そこで、この記事では積立NISAのデメリットや注意点について解説します。
・積立NISAの制度のおさらい
・積立NISAのデメリット3つ
・積立NISAは利用するべきか
積立NISAの制度のおさらい
積立NISAのデメリットについて解説する前に、積立NISAの制度の概要についておさらいしましょう。
積立NISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
積立NISAの主なメリットは以下の3つです。
①最大800万円の非課税運用が可能
②長期的に積み立て投資するシステム
③少額から投資が可能
このように積立NISAは、投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みになっています。
積立NISAについては以下の記事で詳しく解説しています。
積立NISAのデメリット
メリットだけをみて積立NISAを利用するのは危険です。
ここでは、把握しておくべき積立NISAのデメリットについて解説します。
その①損をする可能性がある
積立NISAは「投資信託」を運用します。
基本的に株式・債券などの投資信託に投資することになるため、運用結果によっては損をしてしまう可能性があります。
これは積立NISAでの運用にかかわらず投資全般に言えることですが、100%損しない投資はありません。
ただし、積立NISAは20年間という長期で積み立て投資するため、リスクを抑えた投資をすることができます。
株価は上下を繰り返しながら長期的に右肩上がりになっていくため、長期的に保有することで右肩上がりの恩恵を受けやすくなります。
こちらのアメリカのS&P500のチャートを見るとわかるように短期的な下落はあるものの、長期的には右肩上がりになっていることがわかります。
また、定期的に積み立て投資することで高値掴みを回避することができ、取得価格を下げることができます。
その②非課税枠の再利用や繰越はできない
積立NISAでは1年間の非課税枠が40万円と決まっています。
この非課税枠は途中で売却したとしてもその分再利用することはできません。
また、使い切らなかったとしても翌年に繰越すこともできません。
そのため、毎年40万円を満額利用して20年間売却せずに保有し続けることが望ましいです。
少額からでも投資をお勧めする理由はこちらの記事で解説しています。
年の途中から積立NISAを始めたため、このままだと40万円使い切れないという方は、以下の記事を参考にしてみてください。
その③他の金融機関への乗り換えが面倒
積立NISA口座は基本的に1つの金融機関でしか作ることができません。
そのため、A証券の積立NISA口座で運用している商品をB銀行の口座に移すことはできません。
また、他の金融機関で積立NISA口座を開設する際は手続きが必要になります。
積立NISAはSBI証券と楽天証券がおすすめです。
積立NISAは利用するべきか
積立NISAのデメリットについて解説しましたが、ここではデメリットを踏まえて積立NISAを利用するべきかについて解説します。
結論から申し上げますと、、、
積立NISAは利用するべきだと思います。
なぜなら、メリットとデメリットを比べたときにメリットが勝ると考えるからです。
①最大800万円の非課税運用が可能
②長期・積立・分散投資するシステム
③少額から投資が可能
①損をする可能性がある
②非課税枠の再利用や繰越はできない
③他の金融機関への乗り換えが面倒
メリット・デメリットを比べてみて皆さんはどう感じましたか??
積立NISA最大のメリットである「最大800万円の非課税運用ができる」点は、唯一無二のメリットであり、資産形成を大きく手助けしてくれます。
最も気になるデメリットである「損する可能性がある」点は、投資をするうえで避けられない要素とも言えます。
その点、積立NISAでは長期的に積み立て投資をすることで、リスクを低くすることができます。
そのため、積立NISAのメリットとデメリットをどちらも把握したうえで、積立NISAをうまく利用できる方は、積立NISAを利用するべきだと思います。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
積立NISAはSBI証券と楽天証券がおすすめです。